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 ※ 投稿日は実際と異なる場合があります。     

2020/04/30

20.04.29 約40年ぶりに

スピーカーを新しくしました。といっても新規購入ではなく、スピーカーボックスを新しくしたのです。スピーカーユニットは昔ほれ込んだイギリスのジョーダン・ワッツで、名門グッドマンの伝説の名機AXIOM-80の設計者が独立してから製作したものです。アルミ振動版は10cmながらそれ以上の大きさと思われる巨大マグネットで駆動すると、解像力の良い明快な音を奏でてくれました。この写真は1978か79年と思われます。柱時計の右下にスピーカーがありますね。四畳半の下宿にはちょうど良い大きさでした。


しかし、音響的に箱が小さ過ぎたのは当時から分かってました。なかなか作り直す時間が取れなかったのですが、今回は家に籠りっぱなしなので思い切って箱を作る事にしました。
材料はパインの集積材で、これが音的にいいかどうかではなく、安くて見た目がきれいだったからという安直な理由です。新しい箱の材料の上にスピーカーを乗せてみました。
40数年ぶりにスピーカーを開けました。密閉型スピーカーですから昔の空気がそのまま入っていたのでしょうね。
取り出したユニットを左右分材料の上に乗せました。ひとつ3.7㎏もあります。
L字型に板を組みます。


コの字型に組みあがった段階でユニットを乗せてみました。異様に後ろに長いのが分かるでしょう。
このままでは箱の中で音が反射しますので、40数年前に入れた吸音材を再利用します。実際にはこれではとても足りないので毛糸や他の秘密の材料を沢山入れました。
仮組み立てで2台音出ししましたら、盛大に箱鳴りがしました。そこで魂柱を入れる事にしました。
魂柱一本ではまだ鳴りやまないので十文字に場所をずらして入れます。
スピーカー保護ネット兼デフューザーとしてパンチングメタルをスピーカーの前にセットします。これで高次倍音が分散してステレオ効果が増します。
出来上がりました。なぜ前後に長いのか、それはアップライトピアノの上に乗せる環境で最大の容積を確保するためです。塗装をしないのは木の呼吸を妨げないためです。これであと何十年持つでしょうか。次に開けた時にコロナウイルスが出てきたら怖いですね。
出来上がったスピーカーの音は今までの狭い容積に押さえつけられていた中低音が伸び伸びと鳴りだし、高音も羽が生えて飛び出すように活き活きしました\(^o^)/。何度も聴いたCDを聴いても今まで聴こえた事の無い声部が浮かび上がってきました。今まで自由に振動させてあげなくてごめんm(__)m

2020/04/24

20.04.26SPレコードの盤面のチェックは

ソ連製の双眼実体顕微鏡が役に立ちます。倍率が高すぎなくて使いやすいです。
顕微鏡の片側にスマホカメラを着けて撮影しました。二本の溝にまたがってゴミが付着しているのが分かるでしょう。これで音飛びが起こります。良く見ると触覚があるようにも見えます。虫の死骸でしょうか?(;^_^A マチ針で取るのですが、この溝の二倍ぐらいの太さになります。溝のウネウネが美しい音楽になるというのは不思議な気がします。

20.04.24SPレコードのコレクションに

童謡がありました。昔の童謡歌手の中には平井英子さん、川田正子、孝子さん姉妹など素晴らしい歌唱を残してますが、なんと川田正子さん佼成ウインドオーケストラで伴奏する機会があり、サインをいただきました。縁とは不思議なものですね。

2020/04/19

人生を変えた拾い物

 東京に出てきたばかりの僕は下宿から大学に行く途中、大量のレコードが捨ててあるのをみつけました。写真で当時の再現はとても出来ませんが、33枚と記憶しております。しかもそのレコードはSP盤といって1分間に78回転という高速回転のレコードでした。もったいないと思い、拾って家に置きました。
 当時僕が使っていたレコードプレーヤーはカートリッジを180度回転させるとSP,LPとの切り替えが出来るもので、当然モーターも78回転対応でした。
演奏者の名前がカザルス、フォイヤマン、ギーゼキング、クライスラー、エルマン、カルーソー、トスカニーニなどなど。自分の楽器の事しか興味が無かった僕は初めて聞く名前ばかり。


こんなにきれいには捨ててありませんでしたが。

しかしこのシェラック(当時のレコードの原材料、虫の分泌物から作る)が奏でる素晴らしい演奏に、レコード盤の向こうにいる素晴らしい演奏家にすっかり惹かれ、曲に対する知識も機械の知識も増えていきました。おそらくこの出会いが無ければヴァイオリンやチェロ、ピアノのレパートリーに興味を示す事は無かったでしょう。
 その後、ぜんまい式の蓄音機を入手し、その迫力ある音に驚いたり、蓄音機が縁で中野にある音楽喫茶「クラシック」のマスターと知り合ったりと人の輪も広がっていきました。
今でもレコードプレーヤーは78回転対応のもを使用しており、カートリッジもSP専用のものも使っております。

最近では最新式のハイレゾ、1ビットの録音機でデジタル化をしておりますが、録音しきれてないニュアンスがあるのに驚いております。さらに、先日、初期のCDが変質して聞こえなくなったものがありますが、SPレコードは100年近く経っているにも関わらず、しっかりと音楽を奏でてくれるのに感動しております。

2020/04/07

コロナウイルスの影響で外に行くことがほとんど無くなったために、ずっと作りたかった楽器のケースの内装を始めました。中身は世界に1本だけのYAMAHA Xeno YSL882O改造のBb-F、Gb,G管差し替え式のテナーバスです。ケースはPRO TECのテナー用を流用しました。この楽器のベルは8 1/2インチよりも小さめなのでテナー用ケースに収まります。問題はF管のレバーがスライドに当たらないように避ける事です。
内装は発泡スチロールのブロックで作ります。
楽器を収めてみます。
30年間どこに行く時でも一緒だったファイロファックスという手帳の皮が切れてしまいました。
スライドとベルがぶつからない保護カバーとして再利用。これからも僕と一緒です。
全体のレイアウトが出来上がり、替え管も収めます。
発泡スチロールに布を張り付けて完成!ニューストンラインのミュートが収まります。