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 ※ 投稿日は実際と異なる場合があります。     

2002/10/30

01~02年 教則本

この2冊は中学生を対象に書きました。よかったら買ってね!なお、これらの教則本にDVDがセットになっているものがありますが、私は演奏しておりません。



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上記のテキストで活用した
 Visual Induction System  について
 ~ 「絵」による誘導  ~ 

楽器を演奏する時には誰でも音だけでなく常に視覚的にも影響を受けている、という事実があります。指揮者の下で演奏を経験したことのある人は、多かれ少なかれ指揮者の手の動きによって、難しいパッセージがなんでもなく演奏できたり、逆に楽勝で吹けるはずのパッセージにミスが出たりする事を経験していると思います。例えば美しいppを演奏するときに指揮者が手を頭の上から下に勢い良く振り下ろした場合、つられて大きな音になるか、無理にがまんして押さえつけた音色になるかどちらかです。自分の能力の限界ギリギリの高い音を吹く瞬間に指揮者の手の位置が非常に低いと下にひっくりかえるか、無理に上のねらったゆがんだ音色になるやすいものです。

このような事実から私のエチュードでは奏法の説明は極力避け、「絵」による誘導を利用しました。この絵は数々の指導の現場で効果のあったものを使っております。様々な項目がありますが、私のエチュードの中にある「イメージ」と称する絵を見ながら吹いて下さい。見た瞬間に改善されていることに気がつくでしょう。

トロンボーン奏者が楽譜を見るときには、スライドの関係で楽譜の左側にスライドを出す関係上、左ページを主に見ながら吹くことになります。そのために私のエチュードでは、毎日繰り返す音形はすぐに覚えてしまいますので右ページに書いてあり、その音形に対応する「絵」は全て左のページに書いてあります。

たとえば、息を吸うときにお腹がどうのこうの考えないで絵を見ながら吸って下さい。今までよりも自然に沢山入るでしょう。リップ・スラーで上の倍音に行けない時、太さ、長さの違う矢印を目で追いながら吹いて下さい。すんなりと音が移動するでしょう。

このシステムは私の知る限り世界で唯一の物と思います。トロンボーン奏者がより少ない労力で、音楽に入って行くことを願っております。