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 ※ 投稿日は実際と異なる場合があります。     

2006/10/30

06. ?. ? 縄跳びへの挑戦

卓球に挑戦していたころ、縄跳びにも挑戦を始めた。

それまで連続の縄跳びはせいぜい100回が限度であった。両足同時に跳ぶと、ふくらはぎの筋肉疲労でとても持たない。それで交互に(駆け足のように)跳ぶ事にした。それで200回ぐらいに増えた。しかし右右左左という足の順にした方が足の疲労が少ないことが分かり、それから長時間跳ぶときには必ずこの順にした。それで調子の良いときには500回を越すようになった。

しかし、体力が残っているのにも関わらず、どうしても縄がひっかかるのである。

夜公園で練習している時に、街灯に背を向けて自分の影を見ながら跳んで分かったことが、縄が空中で歪む事であった。どうして歪むかというと、右と左の速さの微妙な違い、そして利き腕の反対の左手の動きが大きい事であった。数は気にしないで、空中の縄の形が左右対象のきれいな楕円になるようにこころがけた。それでも大体500近辺でひっかかるのである。影を見て分かったのは、ちょうどその回数近辺で疲れが出て肩と手が上がるという事であった。肩が上がれば縄も上がる。そうすれば足にひっかかる。どうしてこんな簡単な事に気がつかなかったのか!!縄は足にしかひっかからなかったのである。500近辺になって手が上がりそうな予感がすると、意識して手を下に戻し、また上がりそうになると手を戻す。これを繰り返す事で一挙に2000回ぐらいにまで回数は増えて いった。

ある日、3000を超えたのでとりあえず5000回ぐらいに自己新記録を狙おうと思い、やめないで続けていた。4999、5000を数えたところで、せっかく調子がいいから6000狙おうと思った。6000も超えた!せっかくだから7000、これも超えたところで心の片隅で「まさか10000狙う?そんな恐ろしい事」という気持ちが湧いてきた。「適当なところでやめてしまえ」という心と「おまえ、逃げる気か?」という心の葛藤、逃げない事にした。

10000回に挑戦する気になってからの8000、9000回と区切りの回数でのプレッシャーはすさまじいものとなった。時々縄が靴の側面をかする。縄が歪んだ証拠だ。すごい時はかかとをかすった事もある。ほんの数ミリ厚くかかとに当たったらストップだ。すぐに手を下げる。そのうちに鼻の頭がかゆくなる。昔剣道の面をかぶってかゆかった事を思い出す。その時は鍔を面の隙間から入れて掻く事が出来たが縄跳びでは我慢するしかない。9000からの100回毎のプレッシャーは、まるでボレロかブラームスの1番である。ボレロは特にそうだが、最初のBbが無事に出ても次の関門がある。ひとつひとつの音を出す時に 「まだ油断するな!」と言い聞かせ、最後の音が終わるまで気が抜けない。そんな心境だ。ついに9997、9998、9999、10000、ついにやった! と思いながらも10001~~~と続いている。もう10000を達成したからどうでもいいや、とめちゃくちゃ跳びをしてひっかかるのをまったがぜんぜんとまらない。10100を超えたあたりで止めた。時計を見たらほぼ1時間だった。