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***************  出 没 情 報  ***************

2017年12月17日(日)学習院大学応援団吹奏楽部第20回定期演奏会に指揮者として出演いたします。
2018年3月18日(日)南魚沼吹奏楽フェスティバルに指揮者として出演します。
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 ※ 投稿日は実際と異なる場合があります。     

2003/10/25

03.10.25 萩谷克己ブラスクインテット

萩谷克己ブラスクインテットには、ご多忙中253人も御来場いただき大変感謝しております。

2003.10 萩谷克己 ブラス・クインテット

2003 チャーチ・コンサート

日時:2003年10月25日(土)午後7:00開演
会場:日本キリスト教団阿佐ヶ谷教会 礼拝堂
(JR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩7分)
入場料:無料 (自由献金)

★ 萩谷克己 ブラス・クインテット ★


Tp. 神代 修/柴田恵梨子  Tb. 萩谷克己  Tub. 寺山香澄  Hn. 小鮒信次
  • アメリカン・ホルン・カルテットで演奏、作、編曲で活躍する、ケリー・ターナー氏の作品であるリコチェットの日本初演
  • 良く知られているエヴァルドの5重奏曲を、故V.ヴェンヴロフスキー氏の提供による旧ソ連出版の楽譜に基づいたオリジナルの楽器(全てロータリー式の円錐管による演奏)の初演
  • 吹奏楽、アニメーション音楽に大活躍の作曲家、天野正道氏の作品
等々、ハードなプログラムを組みました。メンバーに才能豊かな若い女性奏者2人を含み、若さと経験とが どう織り上げられるかが楽しみです。

============  曲  目  ===========
1 Tocata:Monteverdi (L'Orfeo)
2 Sonata Nr.22:Johan Pezel
3 Verteih uns Frieden geneadiglich,Gieb unsern Feusten:Heinrich Shuetz
4 Kantata Nr.147:J.S.Bach
5 Quintet No.1:Victor Ewald (Original Instrumentation)
(ロシアのオリジナル版による初演で
全てをロータリー楽器で演奏 )
6 Kareidoscope:Masamicz Aamano (天野正道)
7 Cassazione:Petrovics Emil
8 Ricochet:Kerry Turner (First performance in Japan)(日本初演)
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*** 使用楽器について *** 


エヴァルドで使う楽器の指定は、コルネット2、アルト、テナーホルン、チューバです。しかし、ロシアでイギリススタイルのコルネット、アルトホルンが使われたとは考えにくく、又、東欧で吹奏楽のコルネットに該当するパートをロータリーフリューゲルホルンが担当し、アルトがEbテナーがBbの細管を指す事から、今日もっとも近い形として、フリューゲルホルン2、アルト(チェコ、チェルヴェニー製)バリトン(テナーと同じデザインであるが、やや太い。アレキサンダー製)チューバ(ミラフォーン製)という編成にしました。

2003.10 萩谷克己 BQ プログラムノート

1.Tocata (L'Orfeo):Monteverdi(1567~1643)
トッカータ:クラウディオ・モンテヴェルディ

バロック時代のイタリアの重要な作曲家といえばヴィヴァルディが有名ですが、モンテ ヴェルティは、オルフェオ、聖母マリアの夕べの祈り、多数のマドリガルなど数々の名作があるにも関わらず、一般的にはそれほど有名ではありません。とはいえ、ガブリエリの後にサン・マルコ寺院の楽長になったという意味では、当時の社会的地位は高かったと言えます。このわずか10数秒の、オペラ「オルフェ オ」の開幕ブザーに相当する曲を聞いただけでも、彼の才能が非凡である事は充分に伝わると思います。

2.Sonata Nr.22:Johan Pezel(1639~1694)
ソナタ第22 番:ヨハン・ペーツェル

ペーツェルはドイツの都市楽師、作曲家。生涯をあちこりの都市楽師隊のメンバーとし て活躍しました。彼はラートムージカー(都市楽師)でしたが、これは身分は低いが特権を持った音楽家階級の一つであり、かつての塔守兼トランペット吹きに由来し、17世紀中に市のさまざまな機能を果たす音楽家として次第に重要になってきていました。ペーツェルの名が今日まで残っているのは、都市楽師隊の音 楽に特有な5声の、ツィンク(コルネットのドイツでの呼び方)とトロンボーンのための2つの重要な曲集によります。当時のライプツィヒではこうした編成の音楽が1日に2度、市庁舎の塔から演奏され、この慣習はドイツに広く普及していたと思われます。2つの重要な曲集とは『午前10時のための音楽』(ライプツィヒ 1670)と『5声の吹奏のための音楽 Feunff-stimmigte blasende Music』(フランクフルト 1685)です。

3.Verteih uns Frieden geneadiglich , Gieb unsern Feusten
:Heinrich Shuetz
:ハインリッヒ・ シュッツ(1585~1672)

シュッツの名前は、一般的には、モンテヴェルディよりもさらに知られていないことでしょう。ドイツの3大S(シュッツ、シャイト、シャイン)というのも、3大B(バッハ、ベートーベン、ブラームス)に比べて、なんと影の薄いことか。しか し現代日本での知名度とその音楽的な高さ、深さは別です。
1517年のマルティン・ルターによる宗教改革から100年あまり後、ドイツは史上最も悲劇的な内戦(30年戦争)へと突入します。カトリックのジョバンニ・ガブリエリを音楽的な師と仰ぎ、ガブリエリが自分の後継者としての指輪を与えた才能の持ち主であったシュッツの、信仰のよりどころはプロテスタントでした。30年戦争により同胞の殺戮の応酬となった母国での宗教戦争の終焉の年、1648年に、シュッツはどのような気持ちでこの曲を書いたのでしょうか 。

--- われらに平和を 与えたまえ ---

われらにみ恵み深く平和を与えたまえ、
主なる神よ、この時に当たり。
わたしたちのために戦うことができる方は、
われらの神よ、あなたを除いては、
誰一人ありません。

--- われらの君とすべての長に ---

われらの君とすべての長に
平和の良きまつりごとを与えたまえ。
彼らのもとのあって
わたしたちが穏やかな静かな生活を
祝福にみち、誉をもって、
営むことができますように。
アーメン

4.Kantata Nr.147:J.S.Bach 
カンタータ 147番
:ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685~1750)

あまりにも有名なバッハ、ドイツの3大Bのバッハ、しばしば遺伝のサンプルとして扱われる大バッハの、中でも特に有名なカンタータ147番から、9番のアリアと、「主よ人の望みの喜びよ」で有名な10番のコラールを演奏します。 アリアの冒頭のトランペットのパッセージは原曲と同じですが、このパッセージは同じ時代にいたゴットフリート・ライヒャ(1667~1727)というトランペットの名手が担当した事は間違いないでしょう。当時国王の儀式用の楽器として一般使用を禁じられていたトランペットをホルン型に巻いて当局の目を欺き、バッハと同様の鬘を付けている肖像画が残っています。彼の才能は、今残っているコルネット(ツィンク)と3本のトロンボーンのための24曲のソナチネとフーガの曲集から推測するしかありません。
バッハの地位である聖トーマス教会のカントゥールムの職は、その数十年前にペーツェルが狙っていた職であり、何か因縁じみたものを感じます。

5.Quintet No.1 Op5:Victor Ewald (Original Instrumentation)
金管5重奏曲 作品5:ヴィクトル・エヴァルド(1860~?) 

エヴァルドはサンクト・ペテルブルグに生まれ、12才からコルネット、15才からチェロを学びました。サンクト・ペテルブルグ建築大学に入学し、音楽は、他のロシアの国民樂派の作曲家同様、職業とはせず、土木技師を職業としました。
近代の5重奏の編成として演奏されるには一般的な曲ではありますが、今回の演奏では旧レニングラード・フィル、トロンボーン奏者であった故ヴィクトル・ ヴェングロフスキー氏提供による、旧ソビエト出版のオリジナル楽譜を元に演奏します。それによるとオリジナルの楽器編成は、コルネット×2、アルトホルン (in Eb)、テナーホルン、チューバとなっています。しかし、ロシアであれ、チェコ他の東欧では、コルネットという記載が楽器編成にはほとんど無く、吹奏楽譜にはフリューゲルホルンのパートがあり、その役割は西欧のコルネットと同じです。その事からエヴァルド指定の楽器は、今日一般的にコルネットと呼ばれる、いわゆるイギリス式の楽器ではなく、東欧で広く普及しているロータリー式のフリューゲルホルンであろうと推測しました。ロータリー式のアルトホルンは、数 十年前に生産が中止となっていたものの、金型だけは残っていたチェルベニー社に山野楽器海外営業部を通じて注文し、フリューゲルホルンは、同社の提供により借用しました。残りのロータリー式のテナーホルン(in Bb)は、同じBbの管長ながらやや太いバリトンで代用し、おそらくエヴァルドがイメージした編成に最も近いものであろうという形での演奏となります。

6.Kareidoscope:Masamicz Aamano(天野正道)

天野正道 (1957~)

秋田県生まれ、80年国立音楽大学作曲家首席で卒業、竹岡賞受賞、82年同大学院作曲家専攻創作科首席卒業。在学中よりクラシック、現代音楽、ジャズ、ロック民族音楽から歌謡曲まで幅広い活動を始める。卒業後オーストラリアに赴き日本人として初めてComputer Music Instrumentsをマスターし、日本におけるコンピューターミュージックの第一人者の一人となる。その後、多くのアーティストのアルバム、映画、アニメ、ビデオの音楽、数多くのCM、TVの音楽制作をする。
ボリビア王国の依頼による日本音楽の紹介、タイ国王の作品の編曲、92年より続いているポーランド国立ワルシャワフィルでの自作曲の録音(一般的には GRすなわちジャイアントロボの音楽が有名)、指揮、ワルシャワカルテット、トリオクラシック、パデレフスキ博物館、ミュンヘン国際音楽コンクール打楽器 部門、クリビンスキ国際クラリネットコンクール課題曲等の委嘱など活躍の場は内外に広く及んでいる。第23、24回日本アカデミー賞音楽部門優秀賞、第 10回日本吹奏楽学会アカデミー賞受賞。近年の吹奏楽界ではGRの吹奏楽用の編曲作品が有名であり、広く親しまれている。

カレイドスコープ

この曲は私の同郷の大先輩であるクラリネット奏者、指揮者の佐川聖二氏から委嘱されました。初演は佐川氏が指導している文教大学吹奏楽部の金管5重奏団です。
タイトルの示すように、曲想が万華鏡の様に変化していきますが、演奏は、聴いている感じよりもかなり難しい曲になってしまいました。まるで水面から上は優雅に見える白鳥が、水の中では一生懸命足をバタバタさせているような曲なので、ただでさえ体力勝負と言われている金管5重奏という編成で、アマチュアが演奏するのはかなり大変な事だったと思います。本日演奏してくださる皆様方は名実ともに最高峰のプロですから、水面下での苦労を微塵とも感じさせない素晴らしい演奏をなさってくださる事でしょう。ありがとうございました。
(天野)

7.Cassazione:Petrovics Emil
カッサツィオーネ:ペトロヴィーチ エミル(1930~)

ナジペチケレク(旧ユーゴ、ズレニヤニン)生まれのハンガリーの作曲家。リスト音楽院でファルカシュに学び、1959年にリエージュのコンクールで弦楽四重奏曲が賞を得て初めて国際的に成功を収めました。69年にリスト音楽院の教授に任命され、エルケル賞、コシュート賞などを受賞しましたが、1幕物のオペラ、(これが戦争C'est La guerre)によって名声を得ました。このオペラは劇作法のうえではプッチーニ風ですが、朗読風の様式は〈ヴォツェック〉を想起させ、その自由な十二音技法はベルクと深くかかわっています。他の作品に、コミック・オペラ〈ウシストラテーLysistrate〉、大規模なオラトリオ(ヨナ書Jonas Konyve)、ドストエーフスキイの《罪と罰Prestuplenie inakazanie 》に基づく長大なオペラがあります。
金管5重奏のためのカッサツィオーネ(18世紀に野外で演奏するよう作られた器楽の形式。シンフォニーと組曲の要素を持ち、実質的にはセレナード、ディヴェルティメントと同一視される。)は1973年にブダペストで出版されました。原曲はトランペット×3トロンボーン、チューバですが、本日は第3トランペットパートはホルンで演奏されます。
1:プレリュード、2:スケルツォ、3:ノットゥルノ、4:フィナーレ

8.Ricochet:Kerry Turner (First performance in Japan)
リコシェット: ケリー・ターナー(1960~)

ケリー・ターナーは音楽的な家庭で育ち、作曲を10才で始めました。その2年後には サン・アントニオのピアノ教師組合の作曲コンクールで一位を獲得。何年か後には2つの交響曲と7つの交響詩、弦楽4重奏の小品を書きました。Baylor 大学にはホルンの奨学金を得て入学、さらに同大学の作曲コンクールで1位をとり、奨学金を得ました。マンハッタン大学を経てフルブライト奨学金を得て、1982年よりシュトゥッツガルド大学でヘルマン・バウマン教授の下で研鑚を積みました。彼はホルン奏者として活躍するだけでなく、作曲家として室内楽、管楽器のための作品を書きました。ケルンのGeurzenich Orchestraを経て、ルクセンブルグ放送交響楽団の副首席となり、1987年プラハの春国際コンクールホルン部門において銅メダルを獲得。1984 年から金管5重奏、ホルン4重奏、チューバのための作品、様々な種類の異なった楽器の組み合わせによる作品を書いています。日本には「アメリカン・ホル ン・カルテット」のメンバーとして来日しています。
リコシェットは3つの部分の中で休息とロデオのテーマが緩く結びついて構成されています。しかし曲は厳密な計画性で作られているわけではなく、作品は昔のアメリカ西部の人々のダイナミックな精神と生活を表現しています。
私事ですが、昨年の12月にシカゴのホテルのロビーで深夜まで酒を飲み、偶然会って意気統合したアメリカ人からこの曲のCDを入手しました。すぐに作曲 家本人に連絡をとり、楽譜の入手となりました。楽譜が届くまで間、僕の頭の中には今回のメンバーひとりひとりの音色によるRicochetが渦巻いていました。

2003/10/01

2003.10 活動記録

25日(土)
2003 チャーチ・コンサート
★ 萩谷克己 ブラス・クインテット ★

19日(日) モーツアァルト:レクイエム
九州厚生年金会館グランドホール(小倉)16:00開演  

トロンボーンのメンバー萩谷克己、宮下宣子、飯塚睦彦
(バロックトロンボーン430Hzで演奏します。)

17日(金)
東京佼成ウインドオーケストラ 第78回定期演奏会
東京文化会館 大ホール 開場18:15 開演19:00
指揮 ダグラス・ボストック(TKWO常任指揮者)